世田谷区立小中学校施設暑熱対策手法検討業務委託

自治体のエネルギーコンサルティング

世田谷区では、学校施設の暑さ対策を重要課題とし、教室と体育館の暑熱対策、空調更新・増設を進めている。区の暑熱対策実施計画の策定を支援するため、2年をかけて区内77校を対象に調査を行なった。現地測定とシミュレーションを組み合わせることで、最適な暑熱対策手法およびそれに基づく適切な必要空調容量を把握し、データベースとして整備した。加えて、代表的な体育館をモデル化してライフサイクルコストを算出し、暑熱対策実施計画の策定を支援した。

  1. 1. 暑さの実態把握に向けた現地調査
    38校で教室・体育館の温湿度やCO₂を計測し、サーモ撮影とあわせて夏の温熱環境を把握した。合わせて、暑さの実感や対策状況、空調の使い方についてヒアリングも実施した。
  2. 2. 暑熱対策の手法比較検討
    窓・屋根などの対策手法をシミュレーションで比較し、教室は実証実験で効果を検証、体育館はシミュレーション結果を元に暑熱対策モデルを作成した。温熱環境だけではなく、冷房負荷やコストも含めて総合的に評価した。
  3. 3. 体育館における空調環境調査・整備検討
    77校を屋根タイプ別に整理し、全校の空調の現状調査を実施。暑熱対策を前提に、適切な空調容量を設計(熱負荷計算)した。
  4. 4. 体育館における77校のデータベースの作成・暑熱対策の実施計画策定支援
    77校の建築・図面・空調データを統合し、今後の検討基盤となるデータベースを作成した。合わせて、教室・体育館の暑熱対策手法を整理し、体育館ではライフサイクルコスト比較を行い実施計画の策定を支援した。

 


教室(右)と体育館(左)のサーモグラフィ画像


体育館における温熱環境計測結果


体育館における屋根暑熱対策別冷房熱収支シミュレーション